ギリシャの隅っこから、のんびり島暮らし、美味しい話、ギリシャ情報、お届けします。
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スープが語るギリシャの歴史
...その名もΚΑΚΑΒΙΑ(カカヴィア)。漁師が作る、漁師のためのスープ。

ホメーロスの叙事詩などにも見られるように昔、海は恐れられた場所でした。

弱肉強食、共食いの世界、遭難した船乗りは血を吸われ餌食となる。 
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ミロス島の土器、漁師の図。16世紀BCくらい

細っ!そう、漁師の歴史は貧困の歴史。不毛の土地に住む人々が生活をするにはそんな恐ろしい海で働かなくてはならなかった、ということです。
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魚用のお皿 紀元前325年ほど ルーブル美術館 ...真ん中のくぼみは...ポン酢用? 笑

社会的地位も低く辛い生活を強いられた漁師ですが、お金持ちの胃袋を満たすために商売を始めた漁師は比較的裕福だったようです。『漁師=貧乏』であると同時に『魚を食べる=お金持ち』の象徴であり、良質の魚は高価だったからです。大漁の日は少なくも、このエーゲ海でも一万年前は50〜200キロのマグロも水揚げされていたようです。冷蔵庫のない時代ですから、腐り易い魚の保存方法や流通も充実していく訳です。こうやってみると、漁師が流通や経済の発展に及ぼした影響は大きいです。

漁師が食べるのは、もっぱら売れ残りの魚、売り物としては小さ過ぎる魚介類(ロブスター、鯛、マグロなど)などをグツグツ煮たスープ。それがカカヴィアです。
b0193316_7412100.jpg

お米が入ったり、ジャガイモ、トマトが入ったり、アヴゴレモノで仕上げたレシピもありますが、もともとは船の上で海水と魚を煮込んだ料理。ブイヤベースの原型、何て言う意見もあるみたいですが、古今東西、漁師の生活は楽ではないもの。ブイヤベースの洗練されたレシピよりもアラ汁、という存在。トマトとジャガイモは17世紀以降ですし、お米だって漁師にとっては高価な物、ましてやサフランは食用より薬用が主でしたから、すべて省略。その歴史から見ると大型の魚と小型の魚、そしてエビ、イカなどの魚介類(いい出汁でますしね^^)を組み合わせるのがよりオリジナル。レシピによっては、サバやイワシなどの青魚が必須!なものも。でもとにかくあるもので作る、新鮮な魚で作る、というのが今日にも共通する極意だと思います。

冷凍庫で発見したザルガナのシッポの方、ボラの切り身とムール貝。ポロネギ、ニンニクを塩水でグツグツにた汁にドバッと投入。イカと小さなロブスターは、定置網の中で大きい魚に食われかけたかで商品にならないものを、友人の漁師がタダでくれました ♪ それに10cmほどの魚を2匹投入。野菜→ロブスター、小魚→切り身→イカ、貝の順で入れました。

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程よく煮込んだらレモン汁、オリーヴオイルと大量の胡椒を混ぜた物を仕上げに入れ1分煮込み、大量のディルを入れて完成です。

...コレだけ入れて、おいしくない訳がないですよね 笑 ズッキーニ、ニンジン、セロリなどを入れてもいいと思います。ジャガイモやお米を入れるとおいしいスープをしっかり吸って食べごたえのあるスープになります。食べる直前に質のいいオリーブオイルとお好みでレモンをたらして。食べ易さより、味を重視したスープです。


ところで、ギリシャ語でカカヴィアと言えば、全く別の意味もあります。

ギリシャ語でカカヴィア、アルベニア語でKakavijë(発音は知りません 笑)はギリシャのイオニアにあるクティスマタとの国境にあるアルベニアにある町の名前。転じてアルベニアとの国境超え、転じて違法移民の入国、となるわけです。

スープとの関連性は知りませんが ^^;。


注: この記事を書くにあたって、History of Greek Foodのこの記事を参考にさせていただきました。Many thanks!


↓魚が好きな方、これから魚ネタ続きます!どうぞ、よろしくお願いいたします。

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by yetiherder | 2011-05-12 08:13 | ギリシャ料理: 魚介類
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